【新聞読み比べ】7/7朝刊
7/6の出来事と言えば、
・オウム真理教の幹部に死刑執行
・アメリカと中国が互いに関税引き上げ
・西日本に大雨
と大きなニュースがいくつも起きた。特に私は福岡に住んでいることもあり、大雨がすさまじく、JRも私鉄も軒並み運休したため、大きな影響が出たことが印象に残っている。
それぞれの新聞がこれらをどうあつかったか見てみよう。
【朝日新聞】
一面トップで「オウム元幹部7人 死刑執行」と「大雨8府県に特別警報」
【毎日新聞】
一面は「松本死刑囚 刑執行」と「長崎 大雨特別警報」
【日本経済新聞】
「米中、貿易戦争に」と「オウム事件「平成」終幕意識」、さらに「持ち運び蓄電池 共同開発」
【熊本日日新聞】
「松本死刑囚 刑執行」
朝日新聞、毎日新聞はともにオウム事件をトップで扱った。 毎日、朝日ともに全面見開きでオウムのこれまでの活動についてまとめた記事を掲載。朝日はさらにオピニオン・フォーラムでオウムが与えた(与える)影響について、識者3人の意見を紹介している。なお、両新聞とも米中関税については、2面と3面で扱っている。
日本経済新聞は、1面トップは米中関税。オウムも扱ってはいるものの、他紙と比べると扱いは小さい。オウムの歴史についても、全面1面でまとめており、他紙の半分程度。一方で米中関税については2面、3面でも扱っており、業種ごとの影響も分析するなど力の入れようが大きい。地域面では、他紙が大雨による交通機関の影響等を中心に書いていたのに対し、雨による経済への影響に注目している記事が掲載されているのも本新聞ならでは。
熊本日日新聞は、トップでオウム事件、2~5面、社会面をすべてオウム記事でまとめるなど、力の入れようが際立つ。熊本県は松本智津夫の出身地であり、オウムがまだ小さなヨガ教室であったころから取材をしていた熊本日日新聞にとっては特別な事件だったように思う。社説でも実際に松本智津夫に取材した記者が死刑を受けての所感を書いている。
他に面白いなーと思ったのは、朝日、熊日に掲載されているSMBCの広告が5段組だったのに対し、日経、毎日は全面広告。ここにも読者層が反映されているのだろうか。